グランビルの法則で売買タイミングがわかる
グランビルの法則は、移動平均線の向きと株価の位置関係から、8つの売買シグナルを導き出したものである。
例えば、下がっていた移動平均線が横ばいから上昇し、その下の株価が移動平均線を上に抜いていく場合、トレンドが上向きに変わったことを示すので「買いシグナル」となる。
トレンドは一度変化するとしばらく継続する性質があり、この時点で株を買うと利益を上げられる可能性が高いわけだ。
↑(グランビルの8法則)
まず、買いシグナルについて
- 買い1⇒「移動平均線が下降から横ばいになり、上昇に転じ、株価が移動平均線を上に抜いた」
- 買い2⇒「上昇している移動平均線を株価が少し下回ったあと、反発した」
- 買い3⇒「上昇している移動平均線に株価が接触した後、反発した」
- 買い4⇒「株価が急落し、下向きの移動平均線から大きく離れた」
そして、売りシグナルについて
- 売り1⇒「株価が急騰し、上昇している移動平均線を大きく離れた」
- 売り2⇒「移動平均線が上昇から横ばいになり、下降に転じ、株価が下に抜けた」
- 売り3⇒「移動平均線が下落しているときに、株価が多少上回ったが、再び下回った」
- 売り4⇒「株価が下落している移動平均線に接近したが、すぐに下落した」
このように、株価と移動平均線の関係から売買タイミングが知ることができるのだ。
グランビルの法則は、株価を先に読むにはとても有効な方法だが、移動平均線はどの期間を使えばいいのだろうか?
移動平均線を使い始めればわかることだが、株価は、その時々で売買サインとして有効に働く移動平均線が違うのだ。
株価が25日移動平均線を意識することもあれば、75日移動平均線を意識することもある。
どの移動平均線を使うかは、売買期間によって異なり、一般的には、
- 数日程度の売買の場合「5日移動平均線」
- 数週間程度の売買の場合「25日移動平均線、75日移動平均線」
- 数ヵ月程度の売買の場合「13週移動平均線、26週移動平均線」
などあなたが選んだ銘柄がどの移動平均線を意識しているかを見つけて使おう。